いけばなの基本
人間国宝の器に生ける
2024.03.02
現在岡山県立美術館で開催中の前衛陶芸展「走泥社再考」の協賛花展に社中でお花を生けてきました。
器(というかオブジェ)は備前焼の人間国宝伊勢崎淳氏の「炎の記憶」と題された作品です。備前焼は釉薬を用いないことから「炎の芸術」とも呼ばれておりますし、作品表面の流れるようなラインから「ギリシャのオリンピック採火式」に発想を飛ばし、聖火を掲げる乙女をモチーフに作品を生けました。
生け込み当日、花器から水が漏れるというハプニングもありつつ(主催者様が「水を入れられない」と伝え忘れていたとのこと)で、その場で対応しつつ生けました。
人間国宝の作品にお花を生けるという貴重な機会を与えていただき、大変ありがたく思っております。