いけばなの基本
2023.02.13
私はいけばなを指導する時に「手元に来た花材を良く観察して下さい」とよく言うのですが、これは生花に限らずどのスタイルの花を生けるときにも言います。その素材の持つ美しさや特徴、自分はその花のどこに惹かれるのか、、たとえその花が一見どれも同じように見えるような例えばガーベラのような花であってもそれぞれを良く観察すると茎の曲がりや花弁のサイズなど様々です。
とは言え、やはり池坊のいけばなを学ぶ中で一番観察力が大切なのは生花(しょうか)です。植物の出生(しゅっしょう)を重んじ、一瓶にその植物の美しさをシンプルに最大限に引き出すいけ方だと思います。
出生とは「生まれるに至る経緯や生まれた環境」
生花で一番勉強になるのは花木です
生花は水際と言われる作品の下段正面に花の咲いた物をあしらうのですが、花の咲かない又は、咲いたとしてもそれが花の様に見えない物の場合は別の種類の花を使い生けることが可能で、一種から三種までの花材を使いそれぞれの出生をいかしながら生けあげることが出来ます。しかし、花木を使うと下段から全て同じ花材で作品を完成できます。その花材それぞれの表情や癖や見どころとなる枝全てを見出し表現する勉強になります。
昨年から生徒さん達も生花を勉強したいと言ってくれたので、花木の多いシーズンに出来るだけ沢山お稽古を出来るようにしています。観察する事で、全ての花型が上達すると思います。皆んなで楽しくお稽古して行きましょう。
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菅 文子池坊いけばな教室
火曜、木曜、第二第四土曜
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体験クラスも受け付けております、お気軽にお問い合わせ下さい。
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