いけばなの基本
2021.04.20
この春、極細剣山が日本華道社から発売されたのですが、ご存知でしょうか?
私が、現在通わせて頂いている池坊中央研修学院 総合特別科【倉田克史生花研究室】との共同開発という事で、今までにない極細の剣山が発売となりました。
普通の剣山も使う時は、針と針の間に花材を挿し込むような気持ちで花材を留めていきます。
ただ、木物や茎が太い花材は針に刺さっている状態が普通ですね。
一方、この『とめっコ』はナイロン糸の間に花材を挟み込むようにして花材を留めます。
慣れないと不思議な感覚で違和感を感じるかもしれませんが、今まで使うのが難しかったような細い花材もらくらく留めることができるようになります。
今回試作で挿した花材は普通の剣山では細くて挿しずらいレベルの細さですが、とめっコ的には全く問題なく、むしろ少し太いくらいの花材でした。
研究室で試した感じでは、スチールグラスでもまだ余裕、かすみ草の先端あたりの細さで気持ちよく留められるくらいでした。
是非教室に来て頂いているお弟子さんにも体験してもらいたいと思って『とめっコ』のサンプルと試作作品を置いてみました。
皆さん、興味津々であとから聞いたら早速購入してくれたお弟子さんもいたようです。
当教室では当面、『とめっコ』を稽古場に置いて自由に使えるようにしてあります。
時間が許せば、お稽古をしたあとに試しにとめっコを使ってもう一杯作品制作をして頂いても構いません♪
お弟子さんの反応が良ければ花留めを『とめっコ』縛りにした花展をする、というのも面白いかもしれないな~と思っています♪