いけばなの基本
水面を生かした自由花
2021.02.26
今年の春からお稽古を始めた方の作品です。
綺麗に咲いた桜があったので、それを生かして自然的な自由花にまとめられました。
大きい水盤に生けているのと、剣山を中心ではなく右奥の方にずらしているので水面が大きく見える様になっています。
いけばなの花器というのはお花を生ける、水をためるという機能はもちろん必要なのですが、それだけではなく、作品を構成する素材の一つでもあります。
この作品は水の中に黒い石を敷いていますが、これも制作された方が考えて配置された作品の一部、という事になります。
お花は挿し口から左に向かって大きく左前に伸びています。
剣山の位置を右奥に配置した事で、作品全体のバランスが取れて花材と花器が一体となった作品になりました。