2025.10.21
 
生け花と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
日本の伝統文化である生け花に対して、古風で堅苦しいというイメージを持っている人も多いですが、実は趣味として生け花を楽しむ人も増えています。
今回はそんな生け花について、初めての人が知っておきたい基本情報をご紹介します。
これから生け花を始めたいと考えている人は、基本情報を頭に入れておくと、より生け花の世界を楽しめるようになりますよ!
生け花とは?初めての人が押さえておきたい基本
そもそも生け花とは一体何かご存知ですか?
難しそう、敷居が高そうと考える人も多いですが、みなさんが考えているよりももっと気軽で肩肘張らずに楽しめるのが生け花です。
生け花とは?

生け花とは簡単に言えば、いくつかの花や草木を器に生けて作品を作り上げることです。
起源は僧侶が仏さまに供える花でしたが、伝統を守りながらも、それぞれの時代の流行を取り入れ、変化しながら発展してきました。
年齢や性別の垣根なく楽しむことができる文化で、生活を豊かにする趣味や習い事として始める人も増えています。
自分で花を生けるのを楽しむのも良いですし、生け花展などで作品を鑑賞するという楽しみ方もあります。
生け花って難しい?

生け花は型を身につけるためにお稽古に通ったり、専用の道具を用意する必要があったり、一見難しそうに感じますが、毎日の暮らしの中にも簡単に取り入れることができます。
生け花に興味を持たれたら、まずはお家の中で楽しんでみるのがおすすめです。
季節の花や葉をお気に入りの器に自由に生けてみましょう。
生け花はお座敷や床の間に飾るというイメージですが、飾る場所に決まりはありません。
例えば、お客様を迎える玄関や家族が集うリビングに飾るなど、毎日の暮らしの中で生け花を見たり、飾ったり楽しむことができます。
暮らしの中に生け花があることで、心にちょっとしたゆとりや安らぎを与えてくれたり、日々の充実度を高めてくれます。
生け花とフラワーアレンジメントは違う?

お花屋さんなどではかわいい花を組み合わせたブーケやバスケットなど、フラワーアレンジメントをよく見かけますよね。
同じ花の楽しみ方でも生け花とフラワーアレンジメントでは少し違いがあります。
フラワーアレンジメントは「足し算の美学」、生け花は「引き算の美学」と言われていて、作品についての考え方が異なります。
足し算の美学であるフラワーアレンジメントでは、花をたくさん使って空間を埋めるイメージで作品を作ります。
一方、引き算の美学の生け花では、できるだけ少ない数の花や葉で空間を生かした作品を作ります。何もない部分も余白の美として大切にします。
華やかさだけではない日本の美に触れることができるのが生け花だと言えるでしょう。
生け花を身につけるには?

生け花はお家の中でも気軽に楽しむことができるとお伝えしましたが、型を学びたい場合や生け花の上達を目指したい場合には、教室に通うのがおすすめです。
生け花教室では、生け花の基本を教えが学べたり、生け花の資格となる免許状の取得を目指したりと、その人のレベルに合わせたお稽古ができます。
初めての人向けの体験会なども行われているので、気になる方はお近くの教室を探してみてくださいね。
生け花は身近で気軽な伝統文化
生け花は長い歴史がありながら、誰でも始められる伝統文化として人気があります。習ったことが暮らしの中で楽しめるのも生け花を身につけたくなるのポイント。
道具がない、作法がわからない、生け花に触れたことがないという方でも大丈夫。まずは体験レッスンから始めてみましょう。