2020.12.09
生け花と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
日本の伝統文化である生け花に対して、古風で堅苦しいというイメージを持っている人も多いですが、実は趣味として生け花を楽しむ人も増えています。
今回はそんな生け花について、初めての人が知っておきたい基本情報をご紹介します。
これから生け花を始めたいと考えている人は、基本情報を頭に入れておくと、より生け花の世界を楽しめるようになりますよ!
生け花とは?初めての人が押さえておきたい基本
そもそも生け花とは一体何かご存知ですか?
難しそう、敷居が高そうと考える人も多いですが、みなさんが考えているよりももっと気軽で肩肘張らずに楽しめるのが生け花です。
生け花とは?
生け花とは簡単に言えば、いくつかの花や草木を器に生けて作品を作り上げることです。
起源は僧侶が仏さまに供える花でしたが、伝統を守りながらも、それぞれの時代の流行を取り入れ、変化しながら発展してきました。
今は年齢や性別の垣根なく楽しむことができる文化で、生活を豊かにする趣味や習い事として始める人も増えています。
自分で花を生けることを楽しむのも良いですし、作品を鑑賞するという楽しみ方もできます。
生け花って難しい?
生け花は作法を身につけるためにお稽古に通ったり、本格的な器を用意する必要があり一見難しそうですが、毎日の暮らしの中にも簡単に取り入れることができます。
初めて生け花に触れる場合には、まずはお家の中で楽しんでみるのがおすすめです。
季節の花や草木を、お気にいりの器に自由に生けてみましょう。
生け花は、お座敷や床の間に飾るというイメージですが、飾る場所に決まりごとはありません。
例えば、お客様を迎える玄関、家族が集うリビングやダイニングに生け花を飾ることで、毎日の生活の中で生け花を楽しむことができます。
暮らしの中に生け花があることで、心にちょっとしたゆとりや安らぎを与えてくれたり、暮らしの充実度を高めてくれます。
生け花とフラワーアレンジメントは違う?
お花屋さんなどではかわいい花を組み合わせたブーケやバスケットなど、フラワーアレンジメントをよく見かけますよね。
同じ花の楽しみ方でも生け花とフラワーアレンジメントでは少し違いがあります。
フラワーアレンジメントは「足し算の美学」、生け花は「引き算の美学」と言われていて、作品についての考え方が異なります。
足し算の美学であるフラワーアレンジメントでは、花をたくさん使って空間を埋めるイメージで作品を作ります。
一方引き算の美学の生け花では、できるだけ少ない数の花や草木で空間を生かした作品を作ります。
華やかさだけではない美しさや感性を磨くことができる、日本の余白の美に触れることができるのが生け花だと言えるでしょう。
生け花を身につけるには?
生け花はお家の中でも気軽に楽しむことができるとお伝えしましたが、作法を学びたい場合や生け花の上達を目指したい場合には、教室に通うのがおすすめです。
生け花教室では、生け花の基本を教えたり、資格取得を目指す人のお稽古をしたりと、その人のレベルに合わせたお稽古が行われています。
会社帰りに立ち寄ることができる教室や、子ども連れOKなアットホームな教室など様々です。
初めての人向けの体験会なども行われているので、気になる方はお近くの教室を探してみてくださいね。
生け花は身近で気軽な伝統文化
生け花は、誰でも気軽に始められる伝統文化として人気が高まりつつあります。
作法がわからない、生け花に触れたことがないという方はまずは体験レッスンから始めてみましょう。
生け花のことを知らなくても、お花が好き、何か新しいことを始めてみたいという方も大歓迎ですよ。