2020.12.09

生け花は基本の生け方を覚えておけば、お家でも気軽に楽しむことができます。
今回は、生け花の生け方の基本的なルールと、生け花を行うときの決まりごとについてご説明していきます。
お家でもお花の世界を楽しんでみましょう!
生け方の基本とは?覚えておきたい生け花の決まりごと
生け花はお稽古などの正式な場でないとできないと思っている人も多いですが、基本をおさえておけば自宅でも楽しむことができます。
自宅で生け花を行う際には、心がけと生け方のルールを意識しておきましょう。
生け花の基本〜生け方編〜

まずは、生け花の生け方の基本について説明していきます。
生け方といっても堅苦しいものではなく、初めての人がおさえておきたい基本の「き」のルールです。
基本的な生け方を意識しておくと、生け花が作品として美しく仕上がりますよ。
1.花をよく観察する
買ってきたお花や庭に生えていたお花など、生ける時には、まずよく観察します。
花や草木をぐるぐると回してみて、一番きれいに見えるところを探してみてください。
花や草木は同じ種類でも、1本1本表情が違って、2つとして同じものはありません。
その花をどういう風に生けたいか、どのように活かしたいかイメージを膨らませましょう。
2.生け花は葉も大切な要素

生け花は花だけを生けるのではなく、葉を添えることを基本的な生け方として覚えておきましょう。
自然に生えている植物にとって葉はなくてはならない器官。
植物の美しさを凝縮した生け花にとっても葉は大切な要素です。
緑を取り入れることで花はより一層美しく見えます。
季節を取り入れた花と葉を使って生けましょう。
3.花の種類は多すぎないように
生けるときに気を付けたいのは花や草木の種類を多くしすぎないことです。
種類が多いとまとまりがなくなってしまいます。
生け花は数少なきは心深しです。
たくさんの花を生けるよりも、どれだけ少ない数で美しい作品を作るかを意識して、一輪にたっぷりおもてなしの気持ちを注ぎましょう。
生け花の基本〜心がけ編〜

なんとなく花を生けるよりも、生け花を行ううえで気持ちを整えておくと、自宅で気軽だけど本格的な生け花を楽しむことができます。
生け花はおもてなしの気持ちを持って行うものですので、自己満足にならないよう次のことを心がけてみましょう。
始める前には道具をキレイに
生け花を始める前には、使う道具をキレイにしておきましょう。
道具はご自身の心を現します。
花ばさみは錆びていないか、剣山はきれいかなどを確認しておきましょう。
身の回りをキレイに

生け花をするときには、自分の周囲が散らかっていないか確認しておきましょう。
生け花のお稽古で先生からの手直しをいただくときには、テーブの上の切った花や茎などを掃除してから、花器の水に何か浮かんでいないか確認してからアドバイスをいただくのが大切な心がけです。
自宅で生け花をするときにも学ぶ姿勢は心がけるようにしましょう。
日頃から気を付けておくと実際のお稽古でも自然に心がけられるようになりますよ。
花を生けるときはリラックスする
生け花を行うときに最も大切なのはリラックスすることです。
お稽古では先生や他の生徒さんがいて緊張してしまったり、初めてで身体が強張ってしまうという人もいます。
緊張感を持って生け花を習うことも大切ですが、何よりも楽しむことが重要です。
自宅で生け花をするときには思いっきりリラックスした状態で花と対話しながら生けてみましょう。
お家で生け花を楽しむには?
生け花の基本の生け方を学んだところで、実際にお花を生けてみましょう。
生け花は、飾る場所に合わせて、イベントに合わせて、器に合わせて、1年365日様々なタイミングで花を生けるきっかけがあります。
日常にある生け花を楽しむきっかけは?

毎日の生活の中に、生け花を楽しむきっかけはたくさんあります。
例えば、お正月やクリスマス、ハロウィーンや家族の誕生日などのイベントのタイミングには、モチーフに合わせたりお祝いの意味を込めたりして花を生けてみましょう。
友達やお客様が来られるときには、玄関やリビングなどに花を生けるのもおすすめです。
お祝いで花束をもらったときなども、そのまま花瓶に入れて飾ってもいいですが、好きな器などに生け直すと、花束と生け花と2度楽しめますね。
飾る場所に合わせて、イベントに合わせて、器に合わせて、1年365日様々なタイミングで花を生けるきっかけがあります。
身近なものでも楽しめる生け花

お家で生け花を生けるときには、道具が揃っていなくても身近なものを使えば大丈夫!
家にあるお気に入りの器やグラス、おちょこなどを花器の代わりに使うことができます。
剣山がない場合は、スポンジで代用したり、ビー玉やらせん状に切ったペットボトルなどを使うことで花や草木を固定できます。
池坊公式YouTubeでは、お家でできる簡単生け花を動画で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
生け花はもっと身近に楽しめる
生け花は肩肘張らずに、お家で気軽に楽しめる身近な存在です。
基本的な生け方を意識して生けてみると、より生け花らしく生けられますよ。
日常の中に生け花を取り入れてみましょう。