2021.06.01
お祝いのギフトとして花を贈りたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
心温まる花のギフトは、お祝いの気持ちを込めるとともに気をつけておきたいポイントを知っておくことも大切です。
今回はお祝いの場にふさわしいお花の選び方をご紹介します。
心を込めた花のギフトを。お祝いシーンの花の選び方
お祝いには自分の好きな花を贈るというのもアイデアの一つですが、最優先したいのは贈る相手のことです。
相手の状況に合わせて喜んでもらえるようなギフトを贈りましょう。
お祝いの花を選ぶポイント
贈り物の花を選ぶときには次のことを頭に入れておくと特別感がアップするでしょう。
季節感のある花を贈る
花屋さんには一年中いつでも買える花もありますが、贈り物の花にはぜひ季節の花を入れて、その季節に一番美しい花を贈りましょう。
野菜や果物に旬があるように、花にも”当季(とうき)の花”という旬があります。
生け花ではお祝いの時に季節遅れの花は使わないことになっていて、その季節が一番美しい旬の花を使います。贈られた方も季節がズレた花は少し残念な気がしますよね。ぜひその季節の花を贈ってください。
旬の花を選ぶのはもちろんですが、贈られた方も、その花がお祝いごとのキーアイテムになって、その季節が来るたびに、その花を見るたびに、嬉しい出来事を思い出すきっかけになるかもしれません。
花言葉も意識してみて
花の種類や色によって花言葉は異なります。
お祝いの花を選ぶ時に意識してみると、「おめでとう」以外の気持ちも伝わりますよ。
例えば、紫のラナンキュラスは「幸福」、ピンク色のチューリップは「誠実な愛」などの花言葉があります。
贈る相手に合わせて花言葉も意識しながら選んでみましょう。
花の形は相手の状況に合わせる
花を贈ると言っても、ブーケやアレンジメント、鉢植えなど形はたくさんあります。
どんな花を選ぶのかは相手の状況に合わせましょう。
花瓶がない場合はアレンジメントやプリザーブドフラワーを選ぶのも良いですね。
花屋さんでオーダーするときの注意点
花屋さんでお祝い用の花をお願いすると、希望を伝えなければ多くの場合、年中置いてある花を中心に花束を作っていきます。
特別なギフトにするためにも、まずは旬の花はどういったものがあるのか聞いてみましょう。
旬の花で使えそうなものがあれば、それを中心にアレンジしてもらうと季節感がある贈り物に仕上がります。
また、花だけでなく枝物を入れたり、秋には実の付いた枝を入れたりするとこだわりを感じる贈り物になるのではないでしょうか。
お祝いの花でよく耳にする「胡蝶蘭」とは?
お祝いで贈る花として人気なのが胡蝶蘭です。
見た目の華やかさとゴージャスな印象から、開業祝いや移転祝いを始め、母の日のお祝いや引っ越し祝いなどで送られます。
また通年栽培されているため、いつでも美しい状態で贈ることができる花の一つです。
胡蝶蘭は他の草花と比べると高級で、贈り主からのお祝いの気持ちも伝わりやすいでしょう。
ただし、大きな鉢植えに入ったものが多いので、贈る場合は置く場所などの配慮も忘れずに。
フラワースタンドはどんなときに贈るもの?
お祝いのお花としてフワラースタンド(スタンド花)を思い浮かべる人も多いですよね。
フラワースタンドは専用のスタンドに花をアレンジして飾るもので、お祝いのシーンにぴったりの贈り物です。
開業祝い、楽屋祝い、出演祝いなどで贈ることが多く、他の人も見られるような目立つ場所に飾られることが多い花になります。
名札やメッセージカードなどをつけることで、誰がどんな想いで贈ったのかをアピールすることもできますよ。
こちらも胡蝶蘭と同様、一般的な花束やアレンジメントよりは高価ですが、豪華で見栄えのする花を贈ってお祝いがしたいときには検討してみましょう。
お祝いの花でドライフラワーを選ぶのはNG?
近年人気が高まっているドライフラワーもお祝いの花として選ばれることがあります。
お祝いの花と言えば生花を思い浮かべる人が多く、ドライフラワーは色味が控えめで地味では?と感じる人もいますが「枯れない」「お手入れがいらない」という意味合いではドライフラワーは贈り物にも向いています。
ドライフラワーならずっと飾っておくことができますし、水やりなどのお手入れも不要で、手軽にお祝いしたいときの贈りものに向いています。
ただし、風水を気にされる人にとってドライフラワーは枯れた花なので運気が悪いと捉えられる可能性があります。
贈る人を選ぶ花でもありますので、お祝いの花としてドライフラワーを選ぶ場合には少し注意が必要です。
こんなときどうする?シーン別のお祝いの花の選び方
ここからはお祝いのシーン別の花の選び方をご紹介します。
結婚のお祝い
結婚のお祝いの場合、別れや壊れることを連想させる贈り物はNGです。そういう意味合いの花言葉や性質を持つお花も避けたいところです。
アネモネ…はかない恋、見捨てられた
シオン…さようなら、追憶
チューリップ(白)…失われた愛
生け花では、松・竹・梅がお祝いに一番ふさわしい花とされ、婚礼の際に生けられてきました。また、古い葉の内側から新しい葉が生える万年青(おもと)も縁起の良い花とされ、婚礼の花とされています。一方で、実をつけない花(山吹など)は婚礼の席では避けられてきました。
結婚のお祝いの花に松・竹・梅や万年青を入れることは難しいですが、花言葉や花の性質を意識して選んでみると、より気持ちを込めた贈り物ができるのではないでしょうか。
引っ越しのお祝い
新居を建てられたり、新生活で引っ越しをされたり、またオフィスの移転をされた際など、お祝いに花を贈ることもありますよね。
花束だけでなく鉢植えのグリーンなども、暮らしの中でインテリアの1つとして植物を楽しんでもらえて、素敵な贈り物になりますよね。
気をつけたいのは「火」を連想するもの。日本では昔から新築祝いには赤い花や「ひのき」や「ひめゆり」など名前に「ひ」が付く花や木は避けられてきました。
母の日
母の日はお祝いとは少し違うかもしれませんが、感謝の気持ちを込めて花を贈る方が多いのではないでしょうか?
母の日といえばやはりカーネーションは外せません。
遠方にいらっしゃるお母様にはフラワーアレンジメントを贈る方が多いですが、一緒に生活されている場合は生け花でお祝いをしてみるのもおすすめです。
カーネーションは色の種類も豊富で、お母様の好みに合わせて生けてみましょう。
新年のお祝い
新年には親戚やお客様をお迎えするという方は、お祝いの気持ちを込めた生け花を飾ってみましょう。花が生けてあると、迎える側はもちろんお客様も気持ちが晴れやかになります。
お正月を祝うなら、紅白の花器や縁起物の松・竹・梅などを使うことでおめでたい雰囲気を表すことができますね。
門松や玉飾りに加えて生け花も準備してみると良いかもしれませんね。
お祝いには心のこもった花のギフトを
今回はお祝いの場の花の選び方をご紹介しました。
心を込めて贈った花が、相手によって受け止め方が違ったり、マイナスの印象で捉えられるのは避けたいところ。
NGをしっかりおさえて、ベストな花を選びましょう。