2023.02.27
最近、お家でできる趣味として注目されている生け花。
そんな生け花をする上で、必要な道具“剣山”の正しい使い方を皆さんはご存じでしょうか?
剣山の使い方がわかれば簡単にお家で生け花を楽しめます。
剣山の使い方とは?お家で楽しい生け花ライフ!
剣山は生け花で使う道具の中でも特徴的な道具で、大切な華道具の1つです。
今回は剣山の正しい使い方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 生け花では必須!とっても便利な剣山とは?
- 剣山の種類
- 剣山の正しい使い方と実際に生ける際のポイント
- 生け花で剣山を使用する際の注意点とお手入れ方法
- 剣山の入手方法
生け花では必須!とっても便利な剣山とは?
剣山と言われても生け花を鑑賞する時にはほとんど隠れているため、どのように使われているのか、よく分からない方もいるのではないでしょうか?
剣山とは、花留(はなどめ)の一種で、円形または四角形の金属製の台に針状の突起が並び、くしのような見た目をしています。
剣山は、針状の突起や突起の間に花を挿して使います。大きさや針の間隔に違いがあるので、花器や花材により使い分けます。茎の細いものは針の間隔が狭いものを、逆に木の枝を生ける時などは間隔があいている方が生けやすかったりします。
花を飾る時、花瓶や壺も便利ですが、口の広い壺や皿のような形の水盤(すいばん)の器では剣山を使うと便利です。
飾りたい花の茎や葉を見せたい時や長さの長短を出したい時などは剣山を使うことをおすすめします。
剣山を使うと、花の向きや角度などの調整がしやすく、自分の思った方向に挿すことができるので、花を飾る際のアレンジの幅が一気に広がるでしょう。
剣山の種類
剣山の素材は大きく分けて2種類あります。
鉛や真鍮製の金属製のものと、プラスチック製のものです。
金属製の剣山
金属製のものは、底板が重く作られていて花材を挿した時に倒れにくくなっているのが特徴です。また、洗って繰り返し使えるので、使い捨てのオアシス(フローラルフォーム)と比べるとエコロジーでもあります。
ただし、先が尖っているのでケガをしないよう取り扱いには注意が必要です。
また、金属製の剣山は、器に直接置くと中で滑ったり器を傷つけたりすることがあります。花器を傷つけたくな場合はゴム製のガードがついている剣山がおすすめです。ガードがない剣山には、剣山の底面の大きさに合わせて切った布や紙などを下に敷いて使ってみてください。
プラスチック製の剣山
プラスチックの剣山は透明で目立ちにくく、金属製の剣山ほど尖っていないので扱いやすいのが特徴です。また、金属製よりは安価なので、手軽に生け花をはじめてみたいという方にはおすすめです。
ただ、金属製のものと比べると重さが無いので、花を挿した時に花が倒れてしまうことがあります。そのため、プラスチック製の剣山を使う時は、器との組み合わせが、より重要になってきます。
プラスチック製のものの中には裏側に吸盤がついたものもあり、吸盤で花器に固定でき、場合によっては斜めや横向けに使用することもできます。
プラスチック製は花器を傷つける心配がありませんが、固い枝などを挿すと針が折れてしまうこともあるので、花材選びに気をつけましょう。
剣山の正しい使い方と実際に生ける時のポイント
剣山の正しい使い方と実際に花を生ける時のポイントについてご紹介をします。
最初に剣山を器に入れて、水を張ります。水は剣山の針山の少し上、剣山が見えなくなるくらいまで入れましょう。あまり深く水を入れすぎると挿しにくくなるので、器が深い場合は完成後に水を足すのがおすすめです。
剣山に花材を挿す時は上から下へとしっかりと挿して花を立てます。斜めに生けたい場合は垂直にしっかりと挿してから、傾けたい方向へと倒します。
剣山が滑る場合は、剣山の周りに手を添えて花材を挿すと、剣山が逃げず挿しやすくなります。
剣山より茎が細い花材を使う場合は、複数の茎をまとめて挿すか、太い茎を短く切って一緒に挿すと留めることができます。
剣山を使用する際の注意点とお手入れ方法
金属製の剣山は重く、針状の突起があるため落としたりすると大変危険です。
不用意に掴んだり手を滑らせると危険なので、持ち運んだり器にセットする際は両手で扱うなど丁寧に扱うようにしましょう。
剣山に対して花材が大きすぎたり重すぎたりすると、剣山ごと倒れてしまうことがあります。生ける前に花材に合わせた剣山を選ぶようにしましょう。
使った後は綺麗に洗います。しばらく飾った後は剣山がヌルヌルしていることもあるので、手を滑らせたりしないよう気をつけながら、流水で洗い流してください。
また、剣山の間に枝や葉が挟まってしまった場合は、竹串や細い棒で取るか、「剣山ぼうき」を使うと便利です。
真鍮製は柔らかいため、長年使っていると、剣山の針が曲がってくることがあります。そういう場合は「剣山起こし」という道具で針を起こして直すことができます。
剣山は華道具として大切な道具なので、メンテナンスしながら長く使っていきたいですね。
剣山の入手方法
最後に、剣山の入手方法についてご説明をします。
特別な専門店に行かなければ、剣山は手に入らないとお思いの方も多いでしょう。
実は、ホームセンターや100円ショップでも販売しているところがあります。本格的な剣山はインターネットショップ店や専門店での購入がおすすめです。
剣山を手に入れて、お家での生け花ライフの第一歩を踏み出してください。
正しい使い方で楽しい生け花ライフ!
今回は生け花で必須の道具である剣山についてご紹介しました。
本格的な道具という印象のある剣山も、扱い方や注意点を知って使いこなせるようになると、生け花もグッと楽しくなってきますよ。
ぜひ、剣山を手に入れて、お家での生け花ライフを楽しんでください。