2021.06.18
生け花を習っている生徒さんへのインタビューです。お稽古を始めたきっかけや実際のお稽古の様子などをご紹介します。
第2回は野球のクラブチームに所属するスポーツマンの森岡さん。本格的にスポーツをされていながら、なぜ、生け花を始めようと思われたのでしょうか。生け花を習い始めて得られた変化とは…。
お稽古を始めたきっかけは?
今もクラブチームで活躍している森岡さん。なぜ生け花を?
「これまで野球一辺倒で、社会人として仕事に取り組む中で、仕事から離れ一呼吸おけるタイミングを作りたかったんです。それに仕事に活かすというか引き出しを増やすことができればと思って、野球以外に何かないかなと、知り合いにおすすめの習い事を聞いて回ったんです。」
「すすめられた中に”生け花”というのがあって、自分にとっては真逆のもので、でもだからこそ興味が湧きました。」
どうやって教室を探しましたか?
「実は池坊を習う前に、違う流派の教室体験にも行ってみました。でも、せっかくやるなら生け花の始まりである池坊で習いたいと思って、池坊一択で探すことにしました」
とはいえ、問い合わせするにも敷居の高さを感じたそう。
「いくつかの候補で、WEBに掲載されている教室の中で自分なりにいいなと思うところを選びました(それが今通われている「あとりえ花遊人 CUBE上町台教室」)。問い合わせしたところ、思っていた以上にとても話しやすい先生で、意を決して教室へ行ってみることにしました。」
それでも初めての日は、服装はこんなのでいいのかなって悩んだり緊張したそうです。
「でも、実際行ってみるとすごくアットホームでした。習われている方も各年代満遍なくいらっしゃって、自分ひとりが取り立てて若いというわけでもなく、この教室がいいなと感じました。」
お稽古を始めてみてどうですか?
「物事を俯瞰で見ることができるようになりました。あとは優しくなったといわれることがあります(笑)」という変化のほかに、「せっかちな性格で、一呼吸おくということがなかったのが、一度手掛けたことを見直して、ためるようになったりと、行動のバリエーションが増えたと思います。」
先生はどんな方ですか?
「木挽登士子先生は、お会いする前も通うようになっても、ずっと変わらずフランクで優しい方です。あと引き出しの多さをすごく感じます。」
スタッフが取材の際にも、生け方に迷って手が止まっているとスッとそばに寄られ、花材の特徴や生徒さんが生けようとしている作品の方向性を踏まえながら的確にアドバイスされていました。
今後は?
自由花も生花どちらも好きな森岡さんですが、“型の中で工夫する”要素のある生花が、今は一番楽しいそうです。
「生花は水際(みずぎわ)を整えたり、そこから拡がりを展開したりというのが難しいです。長さとか、バランスの取り方、横から見た時の整い方とか、いろいろと考えることがあって…。」
「まだまだ先のことですが、いずれは立花もやってみたいと思っています。でもまずは、仲良くなった稽古仲間の方が自分よりも上の免許状を持っているので、そこに追いつきたいですね。」と、スポーツマンらしい負けず嫌いな一面ものぞかせました。
生け花のいろいろな側面を身につけながら、仲間にも刺激をもらい、思ってた以上の効果が得られている様子がうかがえました。
取材におうかがいした教室はコチラ
近鉄上本町駅、または地下鉄谷町線 谷町九丁目駅から徒歩5~6分の交通至便な立地です。時間など自由に選べ、みなさん自分のペースで楽しんでお稽古されています。
みんなのお稽古シリーズ
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