2023.11.20
新年を迎えるにあたってお家で楽しみたい生け花ですが、いざご自身で挑戦してみると、どんな風に飾るのか、どこに飾るのか、など疑問はたくさんですよね。
お正月の生け花は、新年を迎えるにふさわしい草花を使って生けるのが基本です。
今回は、お正月の生け花の楽しみ方をご紹介します。
生け花で彩る華やかなお正月
お正月を迎える日に生け花を飾るだけで、晴れやかで清々しい気持ちになりますよね。
1年の始まりを告げるにふさわしい生け花でご自宅を彩りましょう。
お正月の生け花はいつからいつまで飾る?
一般的には、年末とされている12月25日〜1月上旬頃まで飾られることが多いです。
お正月に生け花を飾る場合、1月1日には完成して生けられているのがベストですよね。
12月25日のクリスマスが終わったあたりから、お正月用の草花がたくさん売られるようになります。
また、せっかく生け花を飾るならお家がきれいになったタイミングに、ということで大掃除が終わったときに飾るのも良いですね。
お正月の生け花を仕舞うタイミングは、三が日が終わった時、門松を仕舞う松の内の日、成人式が終わった時など地域によって異なります。
お正月の生け花で避けたほうが良い日は?
12月29日は「9」が入る日で「苦」に通じる、読みが「にじゅうく」で「二重苦」に通じることから避ける人が多いです。
また大晦日の12月31日は一夜飾りになるため避ける人が多いです。
お正月に生け花をする場合は余裕を持って準備をするのがおすすめです。
生け花はどこに飾る?
気持ちを晴れやかにしてくれるお正月の生け花は、家族や来客の目に留まる場所に飾るのが良いでしょう。
例えば、親戚やご近所の方をお迎えすることが多い場合は、お家の入り口となる玄関や、和室の床の間などに飾るのも良いですね。
お正月は家族でゆったり過ごすという方は、リビングやダイニングなど家族の目に入るところに飾れば、晴れやかで前向きな気持ちをプラスしてくれます。
必ずここに飾らなければいけない、というルールはありませんので、気持ちよく元旦を迎えられる場所に飾りましょう。
お正月の生け花に合う草花は?
お正月の生け花は、季節に合う草花や縁起物を取り入れてみましょう。
- 松
- 葉牡丹
- 千両
- 南天
- 梅
- 菊
- ラン
- 水仙 など
普段よりもボリュームのある花が多いので、あえて花器をシンプルにしてみたり、お正月なので金や銀などの入った華やかな花器で飾るのもおすすめです。
お正月の生け花に使う草花はどこで買う?
年末あたりになると、お花屋さんやスーパーの生花コーナーにお正月用の草花が並びます。
行きつけのお花屋さんで買うのも良いですし、お正月の準備と合わせてスーパーでいくつか準備することができます。
「お正月セット」のような形でいくつかの草花がセットになったものが販売されることもあるので、初めて生け花に挑戦する人は探してみるのも良いですね。
お正月の生け花の生け方とは?
いざ生け花をしようと思ってもどんな風に生ければ良いのか迷ってしまう人は、次のポイントを意識してみましょう。
「松」を使うとお正月らしく仕上がる
お正月の生け花に取り入れたいのが「松」です。
松はお正月らしい雰囲気を高めてくれる草花の一つで、生け花のメインにしても良いですし、少し添えるだけでも元旦に似合う生け花に仕上がります。
「赤」を取り入れて華やかに
紅白に代表されるように、おめでたい日に赤色は欠かせません。お正月を彩る生け花にも赤色の草花を取り入れると、華やかに元旦を彩ってくれます。
南天や千両など縁起物でもあり、実ものの花材もこの時期ならではです。
自由に生け花を楽しみましょう!
お正月の生け花と言っても難しく考える必要はありません。
お家で過ごすご家族や、お家にお迎えする方が晴れやかな気持ちになれることを意識して、楽しんで生けてみましょう。
また、花器や剣山をお持ちでない場合にも生け花を楽しむことができますよ。
月刊誌『ざ・いけのぼう』1月号には、お正月のいけばなのアイデア集が特集されています。作品づくりのご参考にお薦めです。
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生け花で華やかなお正月を迎えましょう
今回はお正月の生け花についてご紹介しました。
ぜひご自宅で生け花に挑戦して、年明けのおめでたい日を生け花で彩ってみましょう。