2021.12.23
京都を訪れたら、ぜひ足を運んでいただきたい六角堂。
ゆったりと時間が流れる中で、京都の歴史を堪能できます。
今回はそんな六角堂の魅力をご紹介します。
六角堂の楽しみ方。京都を堪能するための手引き
六角堂は烏丸通から六角通を東側に入ったところにあり、まさに街中に佇むお寺です。
オフィスが多いエリアにありながらパワースポットとして、京都に住む人にも愛されています。
拝観料は無料なので、誰でも気軽に参拝ができますよ。
六角堂とは?
六角堂は天台系の単立寺院で、正式名称は紫雲山頂法寺です。
本堂の形が六角形であることから「六角堂」のという通称で親しまれています。
聖徳太子が創建したと伝えられ、西国三十三所と洛陽三十三所の巡礼地にもなっています。
六角堂は京都の真ん中とも言われており、境内にある「へそ石」がその由来として有名です。
また、生け花発祥の地としても知られており、住職は代々池坊の家元が務めています。
六角堂の見どころは?
六角堂にはたくさんの見所がありますが、中でも見逃せないポイントをご紹介します。
上から見ると六角形の本堂
六角堂はその名の通り、本堂が六角形になっています。
その様子は建物の上から見るとわかりやすく、六角堂の隣のビル・WEST18(1階がスターバックスになっている10階建てのビル)には、展望エレベーターがあり、エレベーターから本堂の屋根を眺めることができます。
本堂の六角形の形はもちろん、複雑に重なった屋根は荘厳な雰囲気で下から見る姿とはまた違った趣が感じられます。
聖徳太子が沐浴した池
境内奥には白鳥が優雅に過ごしている池があります。この白鳥は飛び立つことなく1年中この池で過ごしていて、小さなお子様や参拝の方達を和ましてくれています。
実はこの池、六角堂を創建した聖徳太子が沐浴したと伝えられる場所で、池の中に石で四角く区切られているところが「聖徳太子沐浴の古跡」と言われています。
沐浴の際に、太子が念持仏を木に掛けたところ仏様が動かなくなり”この地にとどまって人々を救いたい”と告げたため、太子が六角形の御堂を建てて安置したことが六角堂の始まりです。
「池坊」はこの池のそばにある僧侶の住坊ということで「池坊」と呼ばれるようになりました。太子の古跡の池は池坊の名前の由来の池でもあります。
たくさんのお地蔵さん
六角堂の境内内にはたくさんのお地蔵さんが安置されています。
子どもを守ってくれる「わらべ地蔵」や、一つだけ願い事を叶えてくれる「一言願い地蔵」をはじめとして、「地蔵山」と呼ばれるお地蔵さんの群像もあります。
それぞれ、大きさや表情、ポーズが異なるので、お気に入りのお地蔵さんを探してみるのも楽しいですね。
縁結びのパワースポット
六角堂は縁結びのパワースポットとしても知られていて、境内にある六角柳は女性を中心に人気を集めています。
お妃探しをしていた嵯峨天皇の夢枕に六角堂の如意輪観音が現れ、お告げ通りに六角堂の柳の下に行ってみると、美しい女性がいて妃として迎えたというエピソードがあります。
このことから、六角堂の柳の木は「縁結びの柳」と呼ばれるようになりました。
縁結びの柳の枝を2本合わせておみくじで結んでおくと良縁に恵まれるとされているので、ご縁を探している方はぜひ足を運んでみてください。
鳩の形のかわいいおみくじ
寺社仏閣といえばおみくじはハズせないという人が多いですが、六角堂には鳩をモチーフにしたかわいいおみくじが売られています。
運勢を見るだけではなく、お部屋に飾っておくことで旅の記念にもなるアイテムです。
京都には動物をモチーフにしたおみくじがいくつかあるので、何箇所か巡って集めるもの良いですね。
六角堂の”ツウ”な魅力
ここからは、ちょっとツウな六角堂の楽しみ方をご紹介します。
ただ参拝するだけではなく、いろいろな角度から六角堂を楽しんでみましょう!
スターバックスでお茶をしながら六角堂を眺める
先程ご紹介した、烏丸通にあるスターバックスが入っているビルは、なんとガラス張りになっています。
スターバックスの座席からは六角堂の本堂とお庭を見渡すことができます。
お茶を楽しみながら六角堂を眺めることができるので、疲れたときには休憩がてら立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
季節によって景色が変わるので、カフェで風情を楽しむことができる穴場スポットでもあります。
朝のお散歩で六角堂をブラリ
六角堂は拝観料無料で、朝6時から拝観ができます。
烏丸御池周辺のホテルにお泊りの方は、朝食前後のお散歩ルートに六角堂を組み込んでみるのはいかがでしょうか?
オフィス街の中で自然と歴史を感じられるまさに京都らしいスポットですよ。
いけばな資料館で歴史に触れる
六角堂と合わせて楽しみたいのがいけばな資料館です。
いけばな資料館は六角堂のすぐ近くにある華道家元池坊の3階にあります。
花伝書、花器などをはじめとするいけばなに関する歴史資料が展示されており、入館料は無料です。(※行事期間中は別途入場料が必要)
京都に来たなら立ち寄りたいスポットの一つですので、六角堂と合わせて足を運んで歴史文化を体感してください。
京都に来たら訪れたい魅力溢れる六角堂
今回は六角堂について紹介しました。
ぜひ六角堂に足をお運びください。
- 住所:京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
- 拝観時間:6:00〜17:00(夜の特別拝観時期を除く)
- 納経時間:8:30~17:00
- 拝観料:無料(境内自由
アクセス
<電車>
・京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
・阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分
<タクシー>
・京都駅から約10分
・京阪三条駅から約10分
・阪急河原町駅から約5分
<徒歩>
・京都文化博物館から4分
・錦市場(高倉通り側)から6分
・四条河原町から15分