2021.02.16
生け花の先生と聞いてどんな人を思い浮かべますか?
生け花の先生は、ただお花に詳しいというだけではなく、生け花に関連するたくさんの知識と技術を持ち、文化を守り伝える人でもあります。
今回はそんな生け花の先生について、どんなことをしている人なのか、そして生け花の先生になるために必要なことなどを紹介していきます。
先生を目指したい人や、興味がある人は参考にしてみてください。
生け花の先生ってどんな人?先生になるには?
そもそも生け花の先生とは何をする人のことなのでしょうか?
生け花の先生の多くは、生け花教室で指導者として活躍していますが、それだけではありません。
生け花の先生は資格(お免状)を持っている人
生け花を学び技術を磨くことで、お免状(免許状)と言われる資格をいただくことができます。
お免状は各流派の家元(生け花の型や精神性を伝承する流派の長)から授与されるものです。
お免状はお稽古を受けた回数や身についたレベルで、授与されます。
町で見かける「生け花教室」の指導者は、お免状を段階的に取得して、家元から指導することが認められた人です。
生け花の先生って仕事なの?
生け花の指導や、生け花教室の運営で、生計を立てている人もいますが、多くの先生は他に仕事を持たれています。
平日は他の仕事をしながら、お休みの日に教室を開いている人もいれば、会社や地域のサークルなどで教えている人、お知り合いや家族にだけ教えている人もいます。
また、時間のできる定年退職後に本格的に生け花教室を始めるという人もいます。
それぞれに教えやすいタイミングややり方で、生け花の先生をされていますよ。
生け花の先生の仕事の魅力は、何よりも自分自身で生け花の楽しさを伝えられることです。
試行錯誤しながら花を生ける生徒にアドバイスしたり、作品の手直しをしながら生け花の技術を伝えたり、少しずつ生徒が成長して上手くなっていくのを見られるのは、生け花の先生の醍醐味ですね。
生け花の先生になるには?
池坊では「いけばな教授」という看板(門標)の取得が指導者への最初のステップです。
指導者である先生を目指すには、まずはお稽古に通って看板(門標)の取得を目指しましょう。
生け花教室では、基本的に初心者向けのお稽古から、上級者向けのお稽古まで開講されています。
自分に合った教室を探して、スタートしましょう!
生け花教室の探し方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
単なる趣味で終わらせる!?
生け花を身につけると、お店に飾る生け花をお願いされたり、イベントで作品の展示をお願いされたり、子どもたちに教えて欲しいと言われたり、ちょっとしたところで披露する機会がでてくることがあります。
すぐには生け花の先生の仕事はできなくても、こういう機会に生け花を伝える経験をしながら、いつか指導者になることを目指してお稽古を続けていくというのもいいですね。
あなたなりのステップで生け花を身につけてくださいね。