体験レッスン
松竹梅
2021.01.17
稽古でお弟子さんがいけた花を紹介します。
伝統的な生花(しょうか)という様式の中でも、特別な「伝花(でんか)」とされている松竹梅です。
松竹梅は日本では古くからめでたいとされる組み合わせです。いけばなの世界でも大切にされ、特別ないけ方が伝えられています。一昔前は正月を迎える花として、皆が年末にはこの松竹梅を稽古したそうです。近年は住環境の変化や花材の入手がしにくことなどから、あまりいけられなくなってきました。僕のところでは、年に1度ですが、年末に毎年稽古することにしています。
竹は水揚げが難しく、特に現代の暖かく気密性の高い建物の中ではほとんどもちません。稽古をしても家に持って帰って長く飾れるわけではなく、実用的な花ではなくなってしまいました。それでも、伝統的に大切にされきたものにも触れておいたほうがいいという趣旨を理解してくださり、皆さん熱心に稽古してくれます。時代に合わせることも必要ですが、変えずに伝えるべきものもあるのではないかと思っています。
全3回の体験レッスンを実施しています。いけばなに興味を持った方は気軽にお越しください。
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